今回は通常制御(紹介は右折矢印付き)→右折分離制御 へと変化した交差点の紹介です。
全国的に見れば、右折分離制御方式の採用は地域によっては積極的に採用している所もあれば、殆ど見かけない地域もありますが、とちぎではここ10年で結構増加したような気がします。
今回の紹介は、制御変化前と変化後の両方を取材してきたので画像が多めとなってしまいますが予めご了承頂ければと思います(記事の2分割も考えましたがそうすると次回何時記事更新するかも分かりませんし更に説明が分かり難いと考えました)。
-----------------------右折分離運用前の様子---------------------
前回と同じ路線である、R119の宇都宮環状線(通称 宮環)の交差点です。
交通量は多いです。
制御変更前で、表示板がマスキングされています。
元々この灯器には三位灯器と同型の京三VAT薄型の右折矢印が付いていましたが、それが撤去され新たに三位の矢印が設置されました。
歩道橋設置では表示板が横型ですが、それ以外では縦型になっています。
灯器銘板です。
京三VAT薄型の方は警交1014ものが普及し始めていた頃の設置で、2009年12月製となっています。
そして今回新たに設置された三位矢印は日本信号のED1176薄型ベースで形式はED1176D、2015年6月製でした。
矢印灯器に関しては、製造から半年以上経っての設置になっていますが、県内の他の場所で去年既に同型の薄型での設置を何カ所かで確認していて、それらと同じ時期に纏めて納入されたものと考えられます。
歩灯は三位灯器と同時期に設置・更新されたPAT薄型灯器です。
別の柱に移設されたため、「歩行者・自転車専用」表示板が隠れています。
制御機の老朽化や制御変更で、制御機本体も更新されました。
これまで稼働していた制御機は、画像のピンク色矢印で示している道路を挟んで反対側にありました。
更に撮影し忘れましたが、交差点前後で車両用感知器の設置も確認しました。
実を言うと、制御変更されたのはこの1交差点ではありません。
上記画像のピンク色矢印で示した、隣の交差点も一緒に制御変更されました。
「W」での、右折分離制御への更新です。
こちらが制御変更されたもう1つの交差点です。
表示板表記が少し見えていました。
灯器に関しては、VAT薄型世代に路線単位で連続更新がされたため、先述の交差点とほぼ同じ組み合わせです。
余談ですが、今回の更新工事で電気配線等が綺麗に束ねられていました。
そしてこちらも、制御機が更新されました。
以上が制御変更前の様子でした。
-----------------------右折分離運用前の様子---------------------
-----------------------右折分離運用後の様子---------------------
上記の撮影から2週間弱が経過して、再び様子を見に行ったところ表示板のマスキングが外され、右折分離制御になっているのを確認しました。
マスキングされていたのは、右折分離方式であることを示す表示板でした。
この制御方式で、ご丁寧にも表示板を設置するのは全国的に見ても殆ど見かけない気がします。
取材時に様子を見ると、残念な事に、一部の運転者の認識不足なのか、周知徹底不足なのか
(←+↑)点灯時に、既に停止線を越えて右折してしまう車両を何台か見かけました。
制御機も、変更に伴いカバーが外され稼働していました。
最近の制御機にしては結構大きいです。
集中制御も兼ねているものなのでしょうか??
そして、隣の交差点も同様に制御変更され稼働していました。
右に見える縦型灯器が、前回の更新から更新されずランプ式で残っている所が少々気になりますが。
こちらも表示板は隣の交差点と同じものでした。
-----------------------右折分離運用後の様子---------------------
この2つの交差点では、交通量が多く右折車が時間帯によって多く並ぶ所でもあるため通常制御(+右折矢印)でこの運用は暫く変わることがないと思い、これまで取材していませんでした。
それだけに、今回の右折分離制御には驚きました。
ただ、よくよく考えてみれば先述のように車がひっきりなしに通る程交通量が多く、周辺を歩いているとスーパーが複数あるところなので自転車や歩行者の横断が周辺よりも多いため、制御変更されたのもある程度納得しました。
少々懸念される所としては、右折車が多い方向があり専用レーンがそれ程長くないので交通量が多い時間帯に右折車があふれて直進車車線までふさいでしまうことがないかという事です。
制御変更が表となるのか、裏となるのか・・・まだ運用されたばかりなので今後の様子に注目したいです。
右折分離制御のメリット・デメリットについて-------------------------------
※メリットとしては、右折車による対向車の衝突事故・右折側の横断歩道での横断歩行者や自転車の巻き込み事故がほぼ無くなり、交通事故減少に貢献出来る。
※デメリットは、右折車が進める時間が少なくなるため右折車が多く並び、場合によっては交差点周辺で渋滞が起こる。(→右折専用レーンの拡張等ハード面での整備が必要になる)
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特に、歩行者・自転車横断が多い都市部・市街地や4車線以上の幅広道路では交通事故減少のメリットがあるので、こういう場所での更なる普及に期待したいですね。
制御変更が表となるのか、裏となるのか・・・まだ運用されたばかりなので今後の様子に注目したいです。
右折分離制御のメリット・デメリットについて-------------------------------
※メリットとしては、右折車による対向車の衝突事故・右折側の横断歩道での横断歩行者や自転車の巻き込み事故がほぼ無くなり、交通事故減少に貢献出来る。
※デメリットは、右折車が進める時間が少なくなるため右折車が多く並び、場合によっては交差点周辺で渋滞が起こる。(→右折専用レーンの拡張等ハード面での整備が必要になる)
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特に、歩行者・自転車横断が多い都市部・市街地や4車線以上の幅広道路では交通事故減少のメリットがあるので、こういう場所での更なる普及に期待したいですね。
交差点に接している車線が全て1車線なら信号付きランドアバウトは必要かと思います。
返信削除何故なら右折レーンが不要になるだけでなく、右折渋滞を減らせる利点があるからです。
また、信号付きランドアバウト交差点は歩車分離信号にする事で車と歩行者を分離させる事も可能になります。
故に右折分離信号は2車線以上の道路に限定した方が良いと思います。
稲美弥彦さん>
返信削除返信が遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます。
信号とラウンドアバウト・・・話が頭の中でごっちゃになりちょっとわからないです、申し訳ありません。。。
ただ、最近は少しづつですがラウンドアバウトの交差点も全国で増えてきていますね。
栃木では未だ「0」らしいですが・・・宇都宮市の総合運動公園に今後整備されるという話題が出てきております。
ラウンドアバウトは、環状内一方通行なので右折が無い=右折待ちの渋滞が無いメリットがありますが、交通量が多いとそれだけ環状内に車が集中することにより、入るための車の列により逆に渋滞が発生してしまうこともあります。
そこに信号を付けるとなると・・・結果はある程度予測できますね。
ヨーロッパなどでは昔から信号機のない交差点でラウンドアバウトが結構ありますが、日本ではまだラウンドアバウトが浸透してきていないので今後のルール等周知徹底が課題となっていると思います。