2015年10月27日火曜日

角田市の更新

この時期になると、全国各地で信号灯器の更新が目立つようになりますが、今月初めに宮城県に探索に行ったところ、こちらでも各所で更新が見受けられました。

宮城県南部の角田市中心部にある交差点です。

ここにはNSの3世代目丸型300mmφの警交付き灯器があります。
昭和53年製で、東北ではほぼ宮城県でしか残存していないものと思われます。
因みに福島県では、警交無しのものも含め同じものがいわき市のR6に1基確認しているだけで他の場所で残存していたものも2006年辺りに殆ど撤去されてしまいました。
これがこの交差点に1基だけあります。

それで、何故この交差点を取り上げたのかというと・・・















新しい柱が立っていました・・・ということは灯器も更新される可能性が高いと言うことで今回載せてみました。


他の車両用灯器は、上記の1世代後の同じNS丸型250mmφ灯器でした。
(しかし詳細の銘板は撮影し忘れ)
こちらも状態としてはあまり良くはありません。


こちらにも既に新しい柱がスタンバイしていました。
現在使われているものより随分と高く見えます。


最初の1枚目とは別角度で見た交差点全景です。
画像向こう側が北になり、仙台方向を向いています。
車両用灯器は、昭和53年~57年前後製造の灯器で構成されていました。


次に歩灯を見てみます。

歩灯に関しては、更に古く全てが小糸製の昭和47年製歩灯になっていました。
引っかけ金具が珍しくわっか状になっています。

やはり状態としてはあまり良くありません。
交換されて致し方ないと思います・・・が、古いレアな灯器がまた1箇所姿を消してしまうというのがいとおしい気がするのは、信号ファンとしての「さが」でしょうか。

最近は、交差点の半分以上の灯器を撮影する機会が時間効率の関係で殆ど無かったのですが、今回は見納め代わりに半分以上は撮影しました。
それでも、全ての灯器を撮影するという気には至っていない部分が今後の私の改善すべき課題ではありますが(汗


その他、角田市内には周辺の県では殆ど見られない昭和40年代後半~50年代前半の灯器(角型は勿論ありませんでした)などがゴロゴロと残存していましたが、今回見た限りではその半分以上が薄型灯器等に更新されていました。

NS1176形や、VSS灯器が市内各所にあります。
画像の箇所も、かつてはNSの3世代目丸型250mmφ灯器がありました。


しかし、

小糸の円弧アーム世代のものはまだ残存していました。
周辺の交差点が薄型灯器に更新されているので、こちらも程なくして更新される可能性はゼロではないです。



宮城県ではかつての情報より、信号灯器更新にかける予算が少ないと思っていましたが、今回の角田市やその周辺探索でここ数年で更新されたと思われる薄型灯器を何カ所も見かけました。

県内の一桁の国道沿いでも、従道側などにまだ昭和50年代前半の灯器などがチラホラと残存していますが、薄型灯器が目立つほどに増えている所を見ると、これらの更新が遅れている箇所でも5年以内には更新されるのかもしれません。

特に、今年度県内ではまとまって更新された地域も見受けられるので古い灯器の撮影をされる場合は早めに済ませた方が無難なようです。