2014年5月25日日曜日

信号電材製の樹脂分割信号機(SingoDenzai's TrafficLight specification type for Singapore)

今回は、全国的にも設置が愛知県だけに限定された信号灯器を紹介させて頂きます。

愛知県内では、昔から樹脂製信号機の設置が盛んでその分野の製造大手の会社が同県内にあります。
更に沿岸地域では塩害があり、金属製(鋼板材質)の信号機では錆が発生しやすいため、丈夫なアルミ製灯器が登場するまでの主力の材質のものとなっていました。
そして、LED灯器の登場後も他地域とは違い樹脂製灯器が採用されていました。

一方で、信号電材社は基本的にアルミ材質の灯器を製造しています。
愛知県で、LEDが普及している一時期に恐らく「樹脂」という信号機の材質指定があった模様で、大手製造メーカーではOEMで対応する一方、信号電材では何故かオリジナル仕様の樹脂製灯器が登場しました。

それがこちら。

 かなり角張った形状をしています。



LEDの直径は、通常の300mmφと思われます。配列も他地域と同じのようです。
蓋留めが6カ所もあり、更にフードの先端が萎んでいるようにも見えます。



側面から見ると、やや厚みがあります。
表面をよく見ると、やや粗荒な感じで日本の信号機のようなイメージとは離れているような気が・・・。

聞いた話によると、どうやらシンガポール向けに開発された灯器のようでそれを少々改良して愛知県でも採用された、とのこと。
確かに、ストリートビューを見るとシンガポールでは殆ど同じ形状の信号機が多数あります。

同国向けの灯器材質が、丁度樹脂製だったからなのでしょうか?

三位灯の側面カバーは、恐らく日本国内仕様に合わせるためのものでシンガポールにはありません。

年数が経過すると、樹脂製特有の変色劣化が見られました。
筐体自体が物理的劣化するまでの程は見られませんが、既に交換されている場所もあるようです。
そうなると輸出品?で代用されたのは、やはり一時的な対処だったのでしょうか?
個人的には、気に入っているデザインなだけに交換されてしまうのは少し残念な気がします。

0 件のコメント:

コメントを投稿